審美歯科普及協会

審美歯科について

shutterstock_738253714

歯に対する意識を高めよう

歯の寿命を延ばし、年を取っても元気に食事を楽しめるようにするためには、歯と口腔について、そしてまたその健康と病気についてよく知り、意識を高める必要があります。

といっても、何もむずかしい学問を修めなければならないという話ではありません。もちろん専門的な知識までそなえることができれば、それはそれでとても大きな強みにはなります。しかし健康な歯を持ち、保っていくためには、それほどたいへんな時間と労力をかけてがんばる必要はありません。

目指すは「歯を美しく」

「歯を美しくすること」――何度か書いてきましたが、これがいちばんシンプルでわかりやすく、目指しやすい目標であろうと考えます。

「健康な歯は美しく、美しい歯は健康である」――ドイツの哲学者ヘーゲルが『法哲学』の序文に「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」という言葉を書いているのですが、マネしてみました。

「健康な歯は美しくなり、美しい歯は健康になる」ということ、つまり「歯を美しくしようとすれば、おのずと健康な歯が得られる」ということです。

審美歯科は「歯を美しく」保つためのツール

審美歯科の目的は「持って生まれた歯本来の機能を保ち、健康な美しさを引き出す」ことです。目指すところは「歯を美しく」。ですから、この目標を目指すうえで審美歯科は、まさにうってつけのツールになります。

もちろん理念だけの話ではありません。美しい歯を手に入れるための、具体的な行為を実践するツールなのです。「歯を美しく」という意識が審美歯科診療の実践をうながし、その実践が「歯を美しく」という意識をさらに高めるというサイクルが、歯をますます美しく健康にするでしょう。

審美歯科は口腔の疾患予防を兼ねる

 「健康な歯は美しく、美しい歯は健康である」という定式に意味上ふくまれていることですが、審美歯科の果たす役割は口腔の疾患予防をも兼ね備えています。ここからは、審美歯科の一環である虫歯と歯周病に対する「予防」について、少しくわしく見ておきましょう。

共通する柱は「プラーク対策」

虫歯と歯周病の両方に共通する原因は「プラーク=歯垢」です。プラークをできるだけ排除することが虫歯と歯周病に対する最大の予防策になります。そして、そのプラーク対策には主にふたつがあります。

  • 個人が自分でおこなう毎日の歯磨き
  • 歯科医師や歯科衛生士がおこなうクリーニング

上の「個人が自分でおこなう毎日の歯磨き」は、多くの人が当たり前におこなっていることでしょう。「歯の裏側」や「歯と歯の間」など、歯ブラシが届きにくかったり力が入りにくかったりする部分のクリーニングには歯間ブラシやフロスなどを用いる必要があります。

個人にできることには限界がある

しかし、虫歯や歯周病を予防するために個人が自力でできる範囲は、残念ながら限界があります。

自宅で、個人が歯ブラシを使って除去できるプラークはせいぜい60%くらいまでです。歯間ブラシやフロスも使って、時間をかけて念入りにやっても80%ほどまでしか除去できません。

そして何よりも、歯と歯肉の間にできたごくせまいすき間には、歯ブラシも歯間ブラシも届きません。この部分について個人でできる対策としては「洗口液」、つまりマウスウオッシュがありますが、市販のものはそれほど強力とはいえません。あくまでもブラッシングをきちんとおこなったうえでの補助的な役割というくらいです。

プロによるクリーニングは必要

少なくとも20%、たいていの場合は40%ほどのプラークが、毎日の歯磨きでは除去されずに残るわけです。プラークは少しずつ蓄積していき、その中ではミュータンス菌や歯周病菌がバイオフィルムに守られながら増殖しています。そうなりますと、それらの菌が悪さをする危険性は高まっていきます。

そうなる前に、やはりそういう部分をクリーニングできるプロの力を借りることは必要になるのです。歯科医師や歯科衛生士による、専門的機器や薬剤をもちいたクリーニングです。

そうしたクリーニングは、もちろん一般的なデンタルクリニックでもきちんとやってくれます。ただ、「審美歯科」と表示しているクリニックなら特に技術がすぐれていることが期待できます。「歯を美しく」という目標に専門的に取り組むスタッフがいるからです。

プロフェッショナルが専用の機器をもちいておこなうクリーニングをPMTCといいます。Professional Mechanical Teeth Cleaningの略です。

3ヶ月に1度、クリーニングを

個人が独力でおこなえることには限りがあります。ですから、プロの力を借りる必要があります。

といっても、除去しきれないプラークが蓄積するのは毎日少しずつですので、審美歯科などを利用してのクリーニングはある程度のインターバルを置いてのことで大丈夫です。インターバルの目安は「3ヶ月」です。言い換えれば年に4回。「1クールものの連ドラの最終回を見たらクリーニング」といった感じでタイミングをとるのも一案です。