審美歯科普及協会

治療方法のご紹介

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ホワイトニング・より理想的な白さへ

ホワイトニングとは

クリーニングが生まれ持った歯の自然な白さを取りもどすことを目標としているのに対し、ホワイトニングはより以上の白さを希望に応じて実現することを目指します。白く輝く歯は清潔で若々しい印象をあたえ、明るく前向きに生活する気持ちになることにつながります。

「ホワイトニング」という言葉は「白くすること」を意味しますので、広い意味では「クリーニング」も、別のところで紹介する歯を削る工程を含む技法も「ホワイトニング」に含まれます。しかしここでは、「クリーニングを超えてより積極的に白さを目指し」、かつ「歯を削る加工をおこなうまでにはいたらない」、せまい意味での技術を「ホワイトニング」ととらえて解説します。

ホワイトニング・3つの形態

ホワイトニングには、歯科クリニックの中でおこなう「オフィスホワイトニング」、自宅で個人が自分でおこなう「ホームホワイトニング」、そしてその中間的な形態である「アシステッドホワイトニング」と、進め方のちがいで3つの形態があります。特殊なものとして、通常のホワイトニングでは効果が望めない神経のない歯に対して行う「ウォーキングブリーチ」というものもあります。

①オフィスホワイトニング
歯科医師による管理の下、歯科クリニックでおこなうホワイトニングです。1~数回の通院が必要になります。

②ホームホワイトニング
歯科医師の指導の下、自宅で個人が自分でおこなうホワイトニングです。マウスピースに薬剤を入れて歯に一定時間装着する形でおこないます。

③アシステッドホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を並行しておこなう方法です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングとでは技法が異なっています。次にそれを紹介します。

基本的なホワイトニングの技法

オフィスホワイトニングでもホームホワイトニングでも、用いる主な薬剤は過酸化水素水です。小さな切り傷や擦過傷の消毒に「オキシドール」を使ったことがあるのではないでしょうか。あれはうすい過酸化水素水です。あるいは、理科の実験で、二酸化マンガンに過酸化水素水を注ぎ、酸素を発生させたことがある方もいらっしゃるでしょう。

そういう意味では身近な物質ですが、ホワイトニングに用いるのはもっと濃い過酸化水素水です。オフィスホワイトニングには15〜38%の過酸化水素製剤、ホームホワイトニングには5〜38%の過酸化水素製剤が使用されます。過酸化水素が分解する際に発生するヒドロキシラジカルやヒドロペルオキシラジカルなどのフリーラジカルが、歯の着色有機質分子の二重結合部分を切断し、大きい分子を小さい分子に変えることにより起こる「無色化」によって、歯を白くします。過酸化水素の漂白効果を利用するわけです。

オフィスホワイトニングでは、過酸化水素製剤にハロゲンライト、プラズマアークライト、レーザー、LEDライトなどの強い光をあてて、フリーラジカルの発生を促進します。そのため1回の通院でも強力なホワイトニング効果がえられます。

ホームホワイトニングでは光を使うことはありません。歯科クリニックで歯型をとったうえで作成してもらった個人専用のマウスピースに過酸化水素製剤を入れ、就寝前の一定時間、歯に装着してホワイトニングします。

アシステッドホワイトニングでは、「オフィス」と「ホーム」の技法を両方とも使うことになります。効果が相乗的にあらわれますので、短期間で成果が出ることを期待できるでしょう。

ホワイトニングのメリット・デメリット

①オフィスホワイトニングのメリット・デメリット
オフィスホワイトニングのメリットは、なんといっても1回の施術での効果が高く、短期間で成果が上がることです。

デメリットは、通院後は通常の日常生活を送ることになりますので、「色の戻り」がどうしても起きやすくなる点です。だいたい半年くらいが1回のホワイトニングの寿命になります。

②ホームホワイトニングのメリット・デメリット
ホームホワイトニングのメリットは、

  • 通院がマウスピース作成時の1回のみで済む
  • 自分のペースでじっくり取り組める
  • 中長期的に取り組むので「色の戻り」が起きにくい

といった点です。費用の面でも、最初のマウスピース作成に数万円かかりますが、あとは薬剤が切れたときに追加購入するくらいですので、長期的ランニングコストは安いと言えます。

デメリットは、歯科医師・歯科衛生士資格要件の強力な薬剤が使えないため、効果があらわれるまで時間がかかることでしょう。マウスピースが体質にあわず、装着すると嘔吐感があるなどの問題が起こることもあります。

アシステッドホワイトニングであれば、両方のメリットが得られ、両方のデメリットを相殺できるということになります。

ホワイトニングが禁忌、ないし不向きな人

体質や状況によってホワイトニングを施術できない人や、向かない人もあります。どのホワイトニング技法をとるにしても、最初に歯科医の問診とコンサルティングがありますので、あやまって不向きな人に施術してしまうことはほとんどないでしょうが、施術を受ける側としても念のため気をつけておきたいところです。

以下のような人にはホワイトニングは禁忌、または不向きです。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 無カタラーゼ症の方(先天性の遺伝的酵素欠損症で、ホワイトニング薬剤の主成分である過酸化水素を分解するカタラーゼが不足している人)
  • 幼少児
  • 重度のテトラサイクリン歯(テトラサイクリン系抗生物質の副作用で変色した歯)
  • 神経が死んでいる歯(ホワイトニングの効果が出ないか、出にくい。「ウォーキングブリーチ」で対応可能な場合があります。)

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