審美歯科普及協会

治療方法のご紹介

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何度も通院しないで治したい・短期集中治療

歯科クリニックで、15分程度の治療をするために何度も何度も通院しなければならなかった――という経験をされたことはないでしょうか。あるいは、いつになったら終わるのか、さっぱり先が見えなくなってしまって、通院そのものをやめてしまった、ということは。

多くの場合、歯科の診療を受けるにあたっては、上記のようなことになりがちです。そうなってしまったことにはいくつかの要因があります。

  • 保険制度上、1回の治療でおこなえる処置に制限があり、何回にも分けなければならない。
  • 保険診療に対する評価報酬が、歯科診療費としては世界的に見てもきわめて低く、歯科医としては何度も来診してもらわないと採算がとれない。

つまり、日本の保険制度に要因があるということです。

とはいえ、日本の保険制度がダメだということではありません。世界的に見て、歯の治療について日本ほど広範囲の保険カバーをおこなっている国はありません。これでも、日本の歯科に対する公的保険は世界一なのです。歯科医も厚生労働省も、この保険制度を大切に守りたいと思っています。

とはいえ、際限のないダラダラ治療の中には悪質なケースもありますし、人によっては歯の治療にそれほどの時間や労力がかけられない切実な事情があるものです。

短期集中治療が求められるケース

日本の保険制度はすばらしいものですが、何度も何度も通院できない事情がある人にとっては適用制限がむずかしすぎます。ならば、いっそ自由診療で短期集中治療を受けてしまう方が体力的にも精神的にも楽ではないでしょうか。というよりも、それしか選択肢がない人もいるでしょう。

ある期日までに治療を済ませたいケース

  • 結婚式や成人式、同窓会までに治したい
  • 就職が決まっており、入社日までに治したい
  • 海外在住で、一時帰国の間に治したい
  • 逆に、アメリカなど歯科診療費が高額な国へ赴任する前に、日本で治しておきたい
  • 船乗りなので、日本にいる期間が限られている
  • 限られた仕事の閑散期に治してしまいたい……など

何度も通院できない事情があるケース

  • 仕事がいそがしい
  • 有給休暇がとれない
  • 歯の治療なんかのために有休を消化したくない
  • 遠方から通う必要があり、交通費と時間が馬鹿にならない
  • 経営者なので、何度も休みをとれない
  • 小さい子どもがいて、それほど頻繁に外出できない……など

そのほかの事情があるケース

  • とにかく歯医者がきらいなので、長々とお付き合いしたくない方
  • 長期の治療についていけず、途中で断念したことがある方……など

ほかにもあるでしょうが、上記のようなやむにやまれぬ事情がある方の要望には、短期集中治療が応えられます。

自由診療である以上は多少お金がかかるのは事実です。しかし、何度も通院する時間と労力もコストと考えれば、短期集中治療の方がむしろトータルのコストは安く上がることもあるでしょう。

オーダーメイドの医療だからこそ

そしてなによりも、歯科診療は基本的に「オーダーメイド」なのです。「医療」というものは多かれ少なかれそうなのですが、歯科は特に、患者さんひとりひとりの歯の形状、口腔の状態に向き合う度合いが高いのです。もっともシンプルな部分床義歯でさえ、歯型をとったりレントゲン撮影したりして精密なデータを取得したうえで、精度の高い材料加工をおこないます。

保険診療の範囲ですらそうなのですから、自由診療では患者さんの要望に対してよりいっそう柔軟かつ高度に応えることができます。決断する勇気と支払う代価に見合うだけの「得るもの」はかならずあります。

短期集中治療の流れ

① 初診でおこなうこと

 「短期」とはいっても、初診はきわめて重要ですから時間をかけておこないます。1~2時間くらいです。

  • 検査、診断
     各種の検査をおこないます。口腔内検査、口腔内写真撮影、顔貌写真撮影、レントゲン撮影、CT撮影などです。
  • 治療目標・ゴール設定、治療計画の策定、見積もり
    患者さんの要望、検査・診断の結果をふまえ、治療の目標・ゴールを明確にし、治療計画を策定、見積もりを提案します。治療内容によってはすぐに着手することもできますし、いったん持ち帰って検討し、納得してから日をあらためて治療することもできます。
  • 応急処置
    虫歯の痛みがあるケースなどでは初診時に応急処置もおこなうこともあります。

② 治療

初診のあと、必要な場合は詰め物(インレー)など材料を加工作成する日数をおいたうえで、本格的な治療に入ります。
静脈内鎮静法など各種鎮静法や全身麻酔を駆使して、通常は何度もかかる治療を少ない回数で一挙に済ませます。心拍数、血圧、血中酸素濃度などのバイタルをチェックし全身管理を徹底しながら施術します。治療内容によりますが、2~3時間はかかるでしょう。

治療が終わったら、休憩室・リカバリールームで鎮静剤や麻酔の影響が抜けるまで休んでから帰宅します。

治療内容により、1日で済むこともあれば、何日かに分けることもあります。しかし、多くの場合、2回ほどです。

③ フォローアップ、メンテナンス

治療の終了後、3~6ヶ月後くらいのタイミングで状態の確認やメンテナンスをおこないます。もちろん、何か問題があった場合は随時来院できます。