審美歯科普及協会

治療方法のご紹介

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神経を抜いた歯も白く・ウオーキングブリーチ

神経が死んでしまった、ないしは、神経を抜いてしまった歯(無髄歯)については、一般的なホワイトニングの効果が出にくいとされます。

神経がなくなると変色が起こりやすくなる理由

歯は外側から順にエナメル質、象牙質、歯髄によって構成されています。虫歯が深く進行して歯髄まで感染が広がるとズキンズキンと脈打つような痛みを感じるようになります。こうなると、神経と血管からなる歯髄を抜き取ること(抜髄)からはじまる根管治療が必要です。成人後は歯肉浸出液からも栄養を受け取ることができるので、神経と血管がなくても歯はなんとか生きていられますが、エナメル質と象牙質の間にある「象牙細管」に浸出液からの物質が入り込みやすくなります。この物質のため生じた象牙質の変色が、半透明のエナメル質をとおして透けて見えるため、抜髄した歯は変色しやすくなると言われています。

ウォーキングブリーチ

ウォーキングブリーチとは、無髄歯である対象の歯の内部に、歯を白くする専用の薬剤を入れ、変色した歯を白くする方法です。1本ずつを対象として処置します。

過酸化水素水と過ホウ酸ナトリウムを混ぜた薬剤が主流であり、薬剤を入れる処置を行った後、歯の色の変化を見る為に数週間待ちます。色が白くなったのを確認した後、歯の内部の薬剤を除去し、最終的な蓋をして終了となります。

ウォーキングブリーチの流れ

①まず、対象の歯に虫歯その他の細菌感染がないかどうか確認し、必要であれば処置をおこないます。とくに気をつけなければならないのは歯の根の先に膿がたまる根尖病変で、これがあるとウォーキングブリーチをおこなっても、のちのち抜歯しなければならなくなることがあります。

②歯の内部に専用の薬剤を入れる
歯の内部に細菌感染がないことを確認したうえで、ウォーキングブリーチ専用の薬剤を入れます。対象の歯の裏側(内側)に穴を開け、薬剤を流し込む処置を週に1回、2~3週にわたり繰り返します。毎回、仮のフタをして穴をふさぎます。

③詰め物をして穴をふさぐ
歯の色が希望どおりになった段階で、歯の裏側に開けた穴を埋めます。詰め物につかう材料は「コンポジットレジン」と呼ばれるプラスチック製のものが多くなっています。小さい虫歯の治療にも使われる一般的な材料です。

ウォーキングブリーチの注意点

一般的なホワイトニングと同様に、保険適用外です。そして、歯全体ではなく、1本ずつを対象として処置する点に注意してください。1本ずつ、1万円前後かけておこなうことになります。

また、白さは一生持続するわけではありません。喫煙する習慣のある人はつづければ着色しますし、食事をとおしての着色もありえます。

歯に穴を開けて薬剤を流し込んだあと、仮の詰め物をして穴をふさぎますが、過酸化水素から出る酸素が歯の内部を圧迫して痛みを感じることもあります。その場合は歯科医に相談してください。場合によっては、ウォーキングブリーチを中止しなければならないこともあります。

それから、ウォーキングブリーチによってえられる白さの度合いには個人差があります。歯の状態、質、継続期間などによっても変わってきます。そのため、ウォーキングブリーチをおこなった歯と周囲の歯の色をまったく同じにそろえることは困難です。色を細かく調整したい場合は、別の方法を考える必要があります。

ウォーキングブリーチが施術できないケース

ウォーキングブリーチがおこなえないケースもあります。

神経を抜いてしまった歯は、神経のある歯にくらべるともろくなり、割れたり欠けたりするリスクが高くなります。ウォーキングブリーチの薬剤による圧力に耐えられないほどもろくなった歯に対しては、ウォーキングブリーチを施術することはできません。

歯のマニキュア

「ホワイトニング」とは少し異なるのですが、「歯を白くする」方法のひとつとして、ここで紹介しておきます。

歯のマニキュアは、白い塗料をマニキュアのように歯の表面に塗って着色する方法です。歯科クリニックでもおこなえますし、市販品を買ってきて自分でおこなうこともできます。

歯のマニキュアのメリット

手軽に、自由なタイミングで歯を白くすることができます。殺菌や漂白をおこなわないかわりに、それらをおこなう強い成分を含まない塗料を用いますので、ホワイトニングを受けられない妊婦の方でも利用できます。

歯のマニキュアのデメリット

歯科クリニックでおこなうケースでは問題ありませんが、市販品を購入して自分でマニキュアを塗るケースだと仕上がりにムラが生じることがあります。

また、使用目的からして唾液などで簡単に落ちないような塗料を使いますので、歯以外の唇や歯茎などに付着すると落としにくいという問題もあります。

歯科クリニックでおこなうマニキュア

歯科クリニックでおこなう歯のマニキュアは、別名「ホワイトコート」といいます。当然のことながら、市販品を用いて自分でおこなうよりもキレイに仕上がります。以下のような流れでおこないます。

①カウンセリングをおこない、塗布する色を決定します。
②歯面クリーニングをし、ムラの原因となる汚れをキレイに落とします。
③笑ったときに見える範囲(前歯8本程度)に下地となるベースコート、ホワイトコートの順で丁寧に液を塗布し、専用の光を当てて固めます。
④ツヤ出し効果のあるトップコートを塗布し、固めて完成となります。

爪にするマニキュアと同様に、ベースコート、ホワイトマニキュア、トップコートと3層で仕上げるので、たいへんキレイにムラなくできます。

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